ミクシィでインターンしてきました
「インターンする」って日本語どうなんですかね。
この夏休みの1か月間、株式会社ミクシィで CS 開発のインターンシップをしてきました。
「ブログを書くまでがインターンシップ」らしいので最後のお仕事です。
この期間中に思ったことを書ける範囲で書きます。
きっかけ
逆求人イベントのお昼休憩の時に高身長イケメンに「お昼どうですか」と言われ、ついていったらミクシィの人事の方でした。さっさとコンビニ行かなくて良かったですね。
そのときは人事の方もエンジニアの方もいて、お話を聞いて「普段楽しそうに仕事してるんだろうなぁ」という印象を持ちました。相手の思うナントカです。
イベントが終わって数日としないうちに、人事の方から「インターンシップ来てほしいなぁ」メールが来て見事に釣られた私は、「あ、もうここ行くんだな」と思いました。
その後は面談とか面接とかを経てインターンすることに。
CS 開発とは
基本的にはユーザーサポートとサービスの管理者用ツールに関する'開発'をするところです。 普通の開発が「想定される」ユーザーを相手にするとすれば CS 開発は「実際の」ユーザーを相手にする感じです。 普通では各サービスごとの開発担当が手が空いたらやるというような感じなのだとは思いますが、ここは mixi とモンストそれぞれの部署とは独立していて、特殊な立場にいます。 私は mixi 側のお仕事をいくつか担当しました。
Perl
ご存じの通り、mixi は Perl で書かれていますが Perl 自体初めてでした。 それどころか今まで C とか Java(Android) とかを触っていた人なので Web サービスはさっぱり。
最初は Perl に慣れるためにコードリーディングの課題をくださいました。
時間をたっぷりくださったので「初めてのPerl」を手元に、ある程度納得行くまで mixi の仕組みを追えました。(自分よりちょっと早くからインターンに来ていた人がすごい進捗だったのでちょっとだけ焦ってましたけど。)
Perl 自体にも抵抗なく接することができるようになったと思います。わからないところはすぐ聞けました(すごい聞いてた)。
自分の周りでは古いとか流行ってないとか聞きますけど低レイヤな思想もあっておもしろい言語だと思います。
あと Hatena::Diary の文字を見て初めてピンと来ました。なるほど。
なにをやったのか
あまり詳しくは言えませんが、mixi の改善をいくつかやりました。 それと運営の人が業務に使うスプレッドシートを使いやすくしたりとか。 CS 開発を感じる内容だったと思いますし楽しかったです。 自分の仕事が mixi に反映されるのはやっぱり感動します。
それと週1でインターン生ミーティングというのがありました。 インターン生は社内のいろいろなサービスに散らばるので個々でやっていることを共有しようというものです。 大きいサービスから立ち上がったばかりのサービスの話まで様々な立場から聞くことができたのでかなりいい刺激になりました。
労働環境
- オフィス、通勤
オフィスは2つに分かれていますがそんなに離れてはいないです。渋谷駅の宮益坂東改札とかヒカリエの改札から歩いて10分ちょいですね。JRとかの人だともうちょいかかります。私は田都を使っていたので急行に乗ると行きも帰りも見事に満員でした。ありがとうございました。 - 時間
10:00から19:00です。社員さんたちは早出したり残業したりしてますが特に気にすることなく定時ちょい前に来て定時ちょい後に帰ります。時給の人なので無駄に長く居るのもアレですし。 - お昼ごはん
社食のようなものは無いですがお弁当屋さんが巡回販売してます。この弁当は会社の補助が出ているので安いです。よいです。 ちなみに何度も社員さんがお昼ごはんに連れて行ってくださいました。 - 無限コーヒー
飲み物はコーヒー数種類とか緑茶とか烏龍茶とか紅茶とかがご自由にどうぞです。これも特に気にすることなく飲めます。最高です。無限トイレが捗らないように注意が必要です。 - デスクまわり
社員さん同様に机が割り当てられます。広々使えます。広すぎて殺風景なのでフォクすけ人形を持って行って置いてました。
あとはティッシュの箱とガムとコースター。社員みたい。 - PC まわり
Macbook Pro Retina が貸与されました。新しいのでサクサクです。フル HD のディスプレイも借りられました。 - チャットツール
Slack 使ってました。業務の話も雑談もしてました。社内チャットツールは会社として決まっているわけではなくて、部署によっては Skype がメインのところもあったり自由です。 - 社内資料
企業向け Wiki がけっこう充実してます。開発に際してわからないことは Google より先に検索することが多かったです。社風として情報が基本的にオープンなのでインターン生だろうが関係なく閲覧・編集できます。 - 開発
開発は自分の開発環境にssh
で入って Vim で書いてgit
でいろいろやってました。もともと CLI には慣れていたので助かりました。
メンター
とてもやさしい人でした。わからないところはすぐ聞けましたし聞きました。何度もお昼ごはん連れて行ってくださいました。
他のインターン生の話を聞く限り、1番いい人に当たったと思います(こういうこと言っていいのか)。メンターさんが夏休みだったとき心が折れるかと。
こりゃ頼り過ぎでしたね。
得たもの
- Perl
先述の通り。 - JavaScript
JS の経験が大学の授業と Firefox OS のみで「変態だね」と言われていたのが、今回は Google Apps Script と Greasemonkey を触ることがあったので、さらなる変態へと進化しました。 git
, GitHub
使ったことがある程度だったのでより慣れることができましたし、チーム開発はこんな感じでやればいいのかと学びました。- Vim
初 Vim script を書いたり、使える小技も増えました。 - テストと CI の多少の知識
テストコードも書きましたけどここらへんはもっと勉強したいですね。それと初めて Jenkins おじさんに会いました。この紳士的なおじさんの横で伸びるプログレスバーを見る緊張感といったら。何度か怒られちゃいましたけど。 - 各ノベルティグッズ
mixi のものとか、XFLAG スタジオのものとか、部署のオリジナル T シャツとか。
まとめ
ここ最近のインターンシップというやつは企業が敷いた(ジェットコースターみたいな)レールの上に数日のあいだ乗っかって…というものが多いような気がします。 そんななかで1ヶ月も社員さんと肩を並べて月-金で働かせてもらえるという経験ができてよかったです(本来インターンシップってこういうことじゃなかったっけ)。 それでも学生をほったらかしということもなく、最後の最後まで本当にいい思いをさせていただきました。お給料もいただきましたし。
やはり長い時間いるとわかるものもあると思います。正直「やっと慣れてきてこれからだ」って思ったら1ヶ月経ってました。 終わり際に聞いた他の IT 企業の人の話によると、インターン生に主要サービスの目に見える変更を任せてくれるということはそうそう無いらしいです。その点「いい会社だね」と言われました。いい会社だと思います。
本当に行ってよかったです。ありがとうございました。
おまけ
mixi
そういえば 'ミクシィ' は日本語社名、'mixi' はサービス名です。ちなみに 'ミクシー' ではないです。
SNS の mixi ですが、私が高校生のときにすごい流行ってました。
その頃はみんなガラケーで、iPhone (3G!) を持っているのが学年に1人か2人という時代。私はパケホじゃなかったので登録すらしなかったです。
周りが「あの人からマイミク来た」「あしあとがどうのこうの」と言っているのを聞いて「ふーん」という側の人でした。まさか数年後に開発側になるとは。
インターンすることが決まってから mixi とモンストを始めましたが、モンスト面白いですね、ステマとかじゃなくて。そりゃ売れるわ。
肝心の mixi は友達にマイミクになってよと声をかけた(Facebook でも言ってみた)のですが、もうログインできないという声ばかりで結局マイミクになってくれたのは1人だけでした。
しばらく使いました使っていますが、すごいサービスだと思います。大学入ってから本格的に Facebook 等 SNS を使い始めた人としては、こんなによくできた SNS が高校生のとき自分抜きで流行っていたという事実が恐ろしいです。なんという世代に生まれたんだ俺は。
むかし大流行していただけに、最近では終わったみたいに言われることも多いですがもうすこしみんな使ってもいいのではないかと思います。
情報共有したいし愚痴りたいけど企業から探られたくないという就活生にちょうどいいかもなぁと思ってみたり。